あなたが雨を降らせたひとに、 わたしは傘をさしていく。 雨にぬれないでほしいから、 でも、雨を降らせるあなたに渡す傘が見つからなくて どうして雨を降らせるのかを、聞くこともしないで あなたは自分にも軽率に雨を降らしていくね、 わたしは降らせないでって言うだけ。 雨をふらせるのも、傘をさすのも 相手のことを考えていなくて。ひとりよがりな願いで。