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ー君という天敵ー

おはよう
そう言って目覚めた何もかもが
僕にとっては焼けてしまいそうなほど眩しい
笑顔で近づく君だけど君という原子は僕を今にも排除してしまうように
僕に焼けるような輝きを放ってくる
5月にしては暑すぎる温度のせいかもとか都合のいい言い訳で自分を騙しながら君と一緒にニコニコしている僕は
なんなんだろうか
夜しか知らず思いつきで飛び込んだ朝の世界で死にかけているじゃないか
それでもニコニコしていられるなんて
そんなに君が大事なのだろうか
命よりも大事な対象が他の生き物だなんて冗談じゃない
死んでしまえば何も出来ないじゃないか何も無いじゃないか
それなのになぜ僕はまたここにいるのか
葛藤の中から覗く君の何も知らない笑顔は苛立ちすら浮かばずあらゆる汚れを包みなんと純情な心にしてくれることか
それだけが価値なのだろうとさえ思えてしまう
君は危険だな とても危険だ

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