「あの人より、幸せだし」
「あの人より、不幸だし」
「そもそも、人と比べるのが一番ダメだし」
「犯罪に手を染めないのは当たり前だし」
「だけどいつか染めてしまったら怖いし」
「大好きな人が犯罪者だったら怖いし」
小説家Aが好きな小説家Dが酔いしれたように
自分も好き過ぎたら染まってしまうのではないか
「ありもしない」
人は嗤う けど 僕は
怖くなる
作家と作品は別物だ
だけど
作家を知りたくなるのは当然だ
知ってしまって後悔している自分が2分の1
いつか、僕が錠剤に塗れてしまったら
どうしよう
なんて考える僕の心は暴風域突入