19度目の夏 曇天の眩しさが恨めしく ふらつく頭を抱えあげて 今日もまた僕は自転車にまたがる 「こんなはずじゃなかった」 そう言ってしまえば なんだか全てが仕方のないことだったような そんな気がしてしまうんだ ほんの一瞬でも描いてしまった夢が いつになっても頭の隅に 部屋の埃みたいにずっといて 目を覚ます度に見つけてしまうんだ ふらふらで家に帰って 夜が来てまた朝が来て 目覚めてまた眠りながら僕は 夢がどうでもよくなるのを、ずっと待っている