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欠落の末

人の影に隠れて世界を喰らう魔物
人々は奴らを敵だと言った
拒絶 断絶 根絶
滅ぼせ 滅ぼせ 滅ぼせ 滅ぼせ 滅ぼせ
人々は様々に異物を嗤う
化け物だと嫌う人々の様子は化け物そのもの
対して嫌われ者は
命を守るために命をかけて喰らう
少し 少し 少し 少し 少し
消えてゆく
彼らにも愛はあった 友情はあった
人々が持つ重んずるべきそれを彼らも持っていた
ただ 人々の理から外れて生きることしか出来なかった
それだけが彼らに悲劇を与えた主たる理由だった

欠落者たちよ 君たちは君たちであろうとするが故に
君たちではなくなるのだ

お互いが可愛いままで良かったのだ

理は滅ぼしあうことでしか戻らない
歪んだ世界は調整されて然るべき欠陥品

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