教室の匂いも
あの子の柔軟剤の香りも
大嫌いだった。
ただただ青春とかいう物を
送りたかっただけなのにさ。
まるで他人とは違う。
楽しいなんて嘘でも言えない私と
本気で楽しんでいるあいつ
どちらが正しいかなんて
わからないけどさ
きっとあいつにはわかりやしない。
この気持ち。
楽しんできたやつに
私のことなんて見えてないでしょうから。
神様。
聞こえていますか?
あなたがたった一つの
あんなものをつくってしまったから
こうなったのよ?
別にあなたのせいにするつもりはないわ。
こうでも言わないと
あなたはきっと気づいてくれないでしょう?