ぱちんと叩きつぶして 縞模様だけが残った 半そでの先で、まだ白い腕 夏がくるには、まだ早すぎて 春がゆくには、もう遅すぎた 子供たちの、声は遠く 大人たちの、影も遠く 行き交う自動車だけが いつも通り苛ついてゆく そうは云っても、腹は減るし 明日になったら背は伸びるし 生きているよ、ぼくら今日も 生きてきたよ、知らない街で