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雪の花

やっと見つけれた
この景色をぼくは覚えてない、知っているのに分からない
なんとも矛盾まみれだが
一面白銀のこの景色たちを知っている
だからどこかで見た事があると思っているけど
見た事は覚えていない
見覚えというにはあまりに不確かだけど氷に閉ざされたこの大きな大きな森のこと
でも強く僕の中にここは残っている
君は眠っていたんだ
僕とどっちが長生きだろうか
不憫だね
僕と同じだけ生きながら君が意志を持って大地を踏みしめた日々は彼方に消え去ってしまった
閉ざされた冷たく狭い世界で自分が知らないうちに知らない自分に成長して外の世界も変わり果てている
目を覚ました時君は何を思うのかな 嘆くのだろうか
感情の成長は止められている事を願うよ
花のように飾り付けられて止まっている事も止まってない事もある
いっそ全部止められていたなら良かったのにね
僕には君が過ごすはずだった時間はあげられない
だからせめて
これから君が過ごす時間だけは守ってみせよう
だから許してね
・・・・・・・
「おはよう」

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