もういやだよ。
自分のすべて、ここでしか言えないようなことをクラスメートにも認めてほしいのか、そうではないのか。暗示した一方で、自分を隠す。何重にも防御線を引いている。
今まで片思いしかしなくて、恋がしたいのをようやく自覚したのにその人を目の前にすると事務的なことしか言えないのが。
ついクラスメートにつっけんどんにものを言ってしまうことが。
完璧主義で疲れてしまうことが。
週末課題を回収されなかった、その事実に家に帰ってから気づいてしまう。ずっと忘れたままがいい。
ずっと眠っていたい。
一人でいたい。
不思議になる。クラスメートたちは、何であんなにも笑えるのか。
意味もなく笑っているように見える。それが憎たらしくなる。そうやって笑えたらよかった。
二つ結びした髪の毛が女の子で、鏡に移った自分に違和感があった。
自分がどうしていたいのか分からない。自分は何なのか、何のためのものなのか。
人の温もりを求めていながら孤独を求めてしまう。
もう何なんだ。嫌になる。嫌。