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小説みたいな物語

私がまだ、お母さんのお腹の中にいる頃。
父と母は、まだ姿を見せぬ未完成な私の名前を考えていた。
父は会社で仕事の合間に。母は家で家事をしながら。
ある日の夜、父と母がそれぞれで決めた名前を発表し合うことに。
「「せーの!」」その掛け声の後に続いた一組の男女の声は、同じ言葉をなぞり、綺麗に揃ったのだった。
父と母が別々で考えていた2文字がたまたま同じだったその名前が、今でも私の大切な宝物。

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