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ガラスの理想

彼ら彼女らは好き好きに語る
誰が辿り着きたいのかさえ分からなくなった他人の物と化した理想を
誰も埋められない誰も掴めない何かを掴ませようと
大きな大きな穴の中へ私を突き落とす
涙が尽きるまで泣いても暗闇では誰の声も届かず響かない
あぁ あなた達も私も立つ場所を最初から間違えていたんだねきっと
でももう遅いよね
私が気づいてあなた達は気づかなかった
鐘が鳴る
全ての音を飲み込むように
大きくゆっくりねっとりと鐘は鳴る
はじめまして私の邪魔者たち
後悔はもう少し早くするべきだったね
もう遅いんだよ全部
私はとっくに壊れてしまったから
ねぇ?理想を語るには足りない物が
多すぎたみたいだね


お前達の理想はガラスのままだからさ

簡単に割れるよ

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