ある日、家の書斎で見つけた秘密の手紙。 小学校不登校ぎみだった姉が、小学卒業のタイミングで両親に向けて書いたと思われる手紙。 水が落ちたように、一部分が丸くしわしわになってた。それが何だかだいたい想像ついた。 親が泣いたのは見たことない。 私はもう誰も憎んでないです。恨んでもないです。根に持ってるわけでもありません。私の周りにいてくれるみんなのことが大好きです。 ただ、私はそれくらいの存在なんだということを覚えておくために、こういう記憶は忘れないようにしようと思うんです。