中学入試に合格したとき、本当に嬉しかった。
最高の親友と一緒に試練を乗り越えれたことは、人生でも三本の指に入る幸せだった。
なぜだろうか?彼女と僕の目が合った瞬間からもうゲームオーバーだったのだと思う。
人目で恋に堕ちた俺を横目に日々を生きる君の全てがいとおしかった。
愛情が有り余った卒業式のあの日、彼女を呼び出した。
美しく煌めく眼に見つめられながら好きだと呟く俺。彼女の答えはもう分かっていた。
他に好きな人がいるの。
告白してくれてありがとう。
ごめんなさい。
さようなら。
分かってたんだよそんなことは。
君が横目で見つめる俺、でも君の眼に映っていたのは俺じゃない。
俺の親友だった。
これは小説じゃない。ハッピーエンドはもう来ない。
俺の春が枯れた。