月の光が輝く夜に 波の音だけが響いて 僕を静寂へと導く。 海にできた光の道が 世界の裏側に続いている気がした。 闇に包まれた世界は 綺麗になる事を許しはしないが 間違いは消していく。 世界のウラガワとは 何なのだろう。 この世界が表であるならば ウラガワはとても綺麗な世界なのだろう。 波の音だけが響く 綺麗な夜に 僕はそんな事を思った。 『今日は満月なんだな』そう一言つぶやいた。