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魔法譚 〜イントロダクション Ⅰ

キミ、叶えたい願いはあるかい?
…え、なに? 何が言いたいのかって?
そりゃぁさっき言った通りさ。
叶えたい願い事はあるかいって。
ん? そもそもお前は何者かって?
わたしかい?
わたしはねぇ…そうだねぇ、たくさんの人から、「大賢者」と呼ばれている者さ。
は? 意味が分からないって?
まぁ、大抵の人はそう言うよ。
…わたしはね、一言で言うと、“魔法の伝道師”なのさ。
世界中を飛び回りながら、魔法を扱う素質があるコドモに、願いを叶えるための”マジックアイテム“を授けているんだ。
…そう、“願い”。
どんな願いも、わたしのマジックアイテムの力なら叶えることができる。
ちょっとしたお願い事から、叶いそうにない壮大な夢も。
わたしに任せれば実現することができるのさ。
…え、胡散臭い?
そう聞こえても仕方ないか。
よく言われるんだ、絶対ウラがあるでしょ、リスクがあるでしょって。
もちろん、それはイェスだ。
キミが魔法を使えるようになったとしても、きっと避けられない脅威がある。
…“ファントム”。
異方からやってくる、この世界の魔法が使える人を狩りに来るバケモノだ。
ファントムはみんなとてもとても恐ろしい姿をしていて、魔法が使える人の命を奪いに来る。
じゃあ魔法が使える人達は、ファントムから逃げて回ることしかできないって?
とんでもない!
実はね、マジックアイテムにはファントムと戦うための機能が付いてるんだよ。
使い方は簡単。
マジックアイテムを持って、変身しようと思えば一瞬さ。
ファントムと戦える姿になれて、ついでにマジックアイテムは武器になる。
これでファントムと戦える。
…あ〜、それ思いっきり魔法少女じゃん、プ○キュアじゃんって?
…うん、そうだね。
キミ達が知ってる言葉を使えば、まさにそんな感じだ。
でもこっちは男の子だって変身できるし、子供の頃にマジックアイテムを貰ってれば、大人だってできるよ⁇

  • 魔法譚
  • 突然ですが企画です
  • Ⅱに続く。
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