六畳の畳部屋 夏風が通り過ぎて 固まった空気と私の心をほどく チックタックチックタック 時計の音がするっと入り込んできた 縁の下に忘れられた植木鉢と私 飛行機雲に手を伸ばし「寂しい」と笑う君 ひとりぼっち超えてふたりぼっちになれたらな りんっ と何処からか夏の音が聞こえた