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無題

人混みに乗じて
こっそり手を伸ばしたけれど
目の前の袖は掴めなかった。
いきなり振り向く貴方に慌てて
あれ食べたいっ
そう示した先は金魚掬いの屋台で。
火を噴くほど赤くなりながら
涙目で笑い転げる貴方に見惚れてた。

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