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赤い蝶が舞う

人生はいつも突然の始まりというのが常
それは私が初瀬 紗夜としてこの世に生を受けるという初歩の段階からそうなのだ
せめて
終わりくらい選びたいもんだ
いつも見える世界が違い過ぎて私には友達が出来ない
敵なら沢山出来るんだけど....


私立泉西高校
両親と担任に大いに大反対された進学先から合格の2文字を貰い私は入学式に出るためにふざけた傾斜の坂を歩いていた
周りは汗だく自転車だらけコイツら全員体育会系なのだろうか
だったら今後の私の高校生活は終わりを告げたも同然
万年体育会系とは男女問わず馬が合わず
よく喧嘩した記憶があるから
なんてネガティブなスタートだったのだけどそれを吹っ飛ばしても余りある出会いがその後待っていた
入学から1週間後私には気になる人を見つけた
同じ匂いがしたのだ
何かを探してる人の目をしている
私はその人と友達になってみる事を決意した
気になるという直感を私の人生の転換点が彼かもしれないと思ったから

「ねぇ同級生さん友達になろうぜ」

多分中学の同級生が見てたら言葉を失うレベルに笑顔だった自信がある

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