「なるちゃん」 どこからかそんな声が聞こえた ちらりと後ろを振りかえると あっ 思わず漏れた声 突如としてあがる心拍数 これは夢なの?現実なの? 驚きを隠せないわたし あなたがつけてくれたあだ名 その名で呼ばれるのはいつ振りだろう あなたがわたしのことを覚えているなんて 溢れそうな涙を必死に堪える なるちゃんだった頃に思いを馳せる わたしは確かになるちゃんだった あなたがいた頃に戻りたいの ねぇ、なるちゃんに戻ってもいいですか