0

ずっと、ずっと。【後編】

「ありがとうございました」

そう声をかけてきたのは、君だった

「・・・・・・え、」

声にならないこの想い

私は君に、想いを伝えに来たのに?

君はようやく私に気づいた

「かおり・・・」

「子供ちゃん可愛いね。私と同じ名前じゃん。」

「お前のことが好きだったから。

せめて、俺にとって大切な娘には、かおりって

付けたかった。」

何よそれ

私は君をずっと・・・ずっと・・・


「ばいばい」

私は彼に別れを告げた

帰りの汽車に乗って夕焼けを眺めた

あの夕日に、私の心も吸い込んで欲しい

そんなことを考えていたら、

不思議と涙がこぼれた

もう君には会わない

悲しくて、でもせいせいして、

初恋の苦さと甘酸っぱさを感じた


元気でね、ありがとう。

  • ずっと、ずっと。
  • 完結・・・下手のまま終わりました。
レスを書き込む

この書き込みにレスをつけるにはログインが必要です。