「俺ぁよ、アイツに会ったときに死を覚悟したんだ。」
愛知県某所在住のトイプードルさんは、噛みしめるようにゆっくりと語り始めた。
「最初に目に入ってきたのは、黄色い毛並みに赤い真ん丸ほっぺさ。赤いとこがバチバチ音をたてて放電してやがった。戦闘準備万端って訳だ。こっちはボール追っ掛けながら公園走り回った後でぐったりしてんのによ。洒落にもならねえ。」
ふわふわの茶色い毛に覆われた小耳を上下させながら、トイプードルさんは小柄な身を小刻みに震わせる。
「勝敗は最初から決まってたんだ。そこへさらにあの声が聞こえた訳よ。『ポ○モン、ゲットだぜ‼』甲高い声だ。ヤツの背後から聞こえてきやがった。こいつが聞こえちゃ、もうどうにもならねえ。俺のこの愛くるしい尻尾も、一気に臨戦体制に入る。」
彼は、その愛くるしい目を閉じて、真ん丸の尻尾をピンとさせた。
「だがそのときだ、愛しのご主人が投げた緑色のボールが、俺とヤツの間を横切ったんだ。俺ぁ思わずそのボールを目で追っちまった。その隙にヤツは、俺の全身に電気ショックを食らわせやがった。俺ぁ毛並みが良いからよ、電気の通りも良い訳だ。身体中がちぎれるように痛んだ。あまりの痛みに俺ぁ、そのまま気を失っちまった。」
再び開かれたその愛くるしい目には、微かに涙が浮かんでいた。
「気がついたときには、近所の今西動物病院のベットの上だった。完敗さ。俺ぁアイツに手も足も出なかった。可愛さでは負けてねえつもりだが、まだまだ修行が足りねえな。ま、ご主人と一緒に一からまたやり直しだ。」
トイプードルさんは深いため息を吐き出すと、どこか晴れ晴れとした顔で部屋から出ていってしまった。
すごい!keyさんが番外編を作ってくれたのかな、と思ったら〒サトツさんでした!ヽ(・∀・)ノ
そして唐突ですが、〒サトツ兄さんって呼ばせていただいて良いでしょうか!
作って頂いてありがとうございます、さんくすです
はじめ読んだ時腹がよじれるかと思いました。(読んだのが放課後の教室で助かったという裏話付きです)
衝撃の展開にすごく早いテンポに程よい二次創作感がうまい具合にミックスされてすごく読んでて楽し
いです。
ガ〇ダム来ると思ったらポケ〇ンだった衝撃はしばらく忘れないと思います笑
本当にありがとうございました♪
カチョフのしゃちほこさん 読んでくれてありがとうございます。また近い内に幽霊部員になるかもですが、付き合ってやってください。〒はいらなくてサトツで良いですよ!
Key-tower さん ありがとうございます。もはや思い付きの産物そのままなので、笑ってくれるのが一番嬉しいです。ガ○ダムも確かに電流流せるよな...!電流と聞いたらピ○チュウしか思い付かなかったので勘弁。