適当な鼻歌が そのうち「あの曲」になって 隣で聞いてた君が吹きだした夜 パーカーはまだ暑いでしょって 強気だった君が肘のあたりを摩ってる それを腕ごと抱き寄せる 首元の蝶々が羽ばたいた 視線の先には少し欠けた月 名前もない月も君とだったら 満月よりも満足できる