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さくの日記

4月1日

誰も踏み込んで来ない、誰にも踏み込まない
そんな私の望みを露程も知らない連中が私の平穏をぶち壊してくる
笑顔で、善意で、当然のように、
そろそろ逃げようかと思っていたある日神様は言い訳をくれたんだ、期限付きの言い訳を。
短期契約だったけどね
そして私は特別な奴になった、皆んなと同じ道を歩かないのに同じ格好をした奴、前倣え大好きな奴らにとって
私を集団から切り離す理由には十分過ぎた
そうして私は望んだ平穏を自由を手に入れた
けど、それは少し違った平穏に形を変える事になる

4月3日
夕方そろそろ家路につこうとして動き出した時だ
私は捨て猫を見つけた
いや、正確には人間だったけど
人間に対する怯えとと敵意を混じらせた視線で私を見る彼女を見て直ぐに思ったのが捨て猫の様という感想だったから
別に拾わなかったし関わるつもりも全然なかったから
無視して通り過ぎた
後の私の平穏のサプライズになる事を知らない頃の私の話

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