冷蔵庫を開けたのかと そんな気さえした玄関を出る 初めて嘘をついた朝帰り 少し一緒に歩いて そっけなく手をふると 君は魚のように翻った 他人ん家の匂いが染みついた髪 二の腕の跡がまだ消えない ねえ、今日わたしの誕生日 吹き消した平凡 ふらついた足元 朝焼け色に染まったシャツが 片足立ちの鳥のようで