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鳩男と雨女

どう見てもヒトのあなたが
世界がこわいなんて言うから
あたしのチカラでも雨が降らない日は
あなたに傘を差すようになった

先週はお菓子の包み紙
今日は四つ葉のクローバー
あなたの目が見開かれるものを
宝物って呼ぶことにした

会うは別れの始めでも
あなたの震わせる口元が
あたしの名前に形づくるのを
楽しみに待つのはしょうがない

だから忘れたこと
わすれてしまってね
気づいたらまたこのベンチにいて
100年後もふたり並んでいよう

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