指で形どって 空に向けたフレーム 切り取ったひこうきの写真 あれから何枚溜まったんだろう せかいの広さを知った あの人が持つ地球儀 手に乗るほどに小さくなった そしてそれはこの先も 雲にまぎれた白い龍が 空高くのぼってゆくころ ぼくは電車の四角い窓から あの人へ祈りを送りつづけた