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口の乾いた烏

暗い道を、すっとゆく
暗いくらいの、道を行く。
「光なんていらないのだけど」
本当は誰かに照らしてほしいのに
少しだけ、そうほんの少しだけ
強がった。

僕なら、大丈夫だよ。
戯けて、笑って、
道化て、嗤ってみせた。

愛する人がいなくとも、恋の魔法を忘れても、
寝転がった布団は冷たくて、今日も死ぬ心地がした。

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