あの人は私の事を肯定してくれる。
アイツらのことを否定してくれる。
だけど、アイツらのことも見捨てない。
“みんな”を見てる。
こんな感じなんだっけ?
私が欲しかった温もりはこんな感じなんだっけ?
こんなに冷めた愛情だったのかしら。
今ではもう思い出せないあの人の温もりが
あの人の声が
手の温もりが
私の胸を締め付ける。
くだらない事を言って笑わせてくれるあの人は
もうここにはいないのに
面影を探してしまう。
比べてしまう。
私の初めて知った温もりが
私の中から消えつつあるの。
心に灯したはずの炎が
どんどん消えていってしまう。
もう一度あのときに戻れたなら
私はもっともっとあの人の温もりに
もっともっと触れていたい。
どうかあの日あの時に戻って。
戻ってくれればいいのに。