中途半端な寒さの朝に 洗いたての髪をすり抜ける愛おしさ 少し空気の抜けた日々を立ち漕いで 通勤ラッシュを逆流する やんごとなき空の色は 弱弱しいわたしの反逆を祝福する色 心はパツキン 町は花金 小型精神磨耗機の電源を切って 2、3個の言い訳をポケットに 行くあてのない逃非行