1本道を車で走る。このご時世マスクをつけて。青空と太陽がある上へ上がった。
車の上で道の先を見た。もう飽きちゃった。
家族が向こうを向いてる間に、こっそり抜けた。
図鑑を開いてドングリが載っているページを見た。その中で一段と輝いているドングリ。さあこれをバレないように取りに行こう。こっそり抜け出した。
森から見える景色は山があり畑や田んぼがある。この日は晴れだった。
チェーンを壊して前へ進んだ。
森の中をどんどん進む。森の景色を楽しみながら進む。鳥や虫の生き物も見ながら進む。
知らない所へ来た。誰の目もない所。何か変な生き物がいる所。太陽に照らされながらぐるりと見回す。ランドセルも背負いながら。
背中と背中と背中がぶつかりあって僕たちは驚く。
会ってしまったら一緒に行くしかない。一人の時よりも陽気に楽しく冒険に行った。
誰も使っていないショベルカーの上に立って空を見上げる。川を繋ぐ橋を渡る。
その奥には小さな建物のようなものがあった。そこに僕らは仰向けになる。ランドセルを置いて目を瞑る。
学校がある日。帰りに植木鉢や傘を持って帰る。後ろではキャッチボールをしている奴らがいるが振り向きはしなかった。
おばさんたちがビールを飲んでる間、こっそり抜け出してかける僕らは忍者。
僕らはある塀の中に入った。その真ん中にマッチの火を落とした。みんなあったかそうに手を当てた。そして手を重ねた。
こんなマスクなんてつけてる場合か。