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ある日、朝のこと。

ある日、朝起きたら周りが真っ白だった。
辺りが空のように、どこまでも続いているようで不思議な空間だった。
当然誰もいなくて、ベッドを離れると果てしないどこかへ歩いた。
「あああああああ!」
声を出してみた。案外普通に出た。どこかへ行った声は帰ってくることもなく、消え去った。
1時間ほど歩いたはずなのにベッドは5歩後ろだ。どうやら全く進んでいないみたいだ。だからか、さほど疲れてはいない。
仕方がないのでもう一度ベッドに入る。まだほんのり温かった。案外時間は経っていないのかもしれない。
することがないので、目を閉じた。
次に目を開けた時には、自分の部屋でいた。
それ以来、あの真っ白なところには行っていない。
"案外”あれは夢だったのかもしれない。

  • こういう話しか書けないのだ。
  • こういう話が好きなのだ。
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