青いくるみも すっぱいかりんも ふきとばすよな春の夜 いたいのいたいの飛んでいけ、って 笑ってくれた人はもういない ならぼくはこの足に言うよ いそげ、悲しみ、翼に変われ いつか、ずっとむかし 木の葉が舞って包まれたとき あらわれた赤いきものの童子は 風の又三郎だったんだね 細く、轟け、口笛よ