雲ばかりが僕を見おろしている 靴のうら、隠した棘の一本だって呑みたい そう言った僕をどうか忘れて。 赤いポストの映える、廃れた商店街が夕陽に照らされ揺れている 空がいじわるな顔して襲ってくる と、嘘ついた僕をどうか許して。 去なば沈む海の青さよ 争ふ世の中を憎め、憎め 期待なんて元からなかったのに。 いつから望むようになったんだ。