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タイトルは最後に考えるタイプなので未定 #1

 ぱしゅ。としゅ。とすん。
 ここでは、さまざまな音が飛び交う。
 小さな店に、そう多くはない人々。
 そのなかでも、今私の隣にいるこの女性は一際恰好いいと思う。特別容姿がいいわけではないし、年齢はうちの母親と同じくらいだろう。まぁ言ってしまえば普通のおばさんだ。
「飛鳥ちゃーん? どうしたの、ぼーっとしちゃって」
 私の隣にいる女性、京本さんが声を掛けてきた。
「あっ、すみません。ちょっと考え事してました。京本さんのこと、考えてたんです」
「あたしのことを? 飛鳥ちゃん、やっぱりちょっと変わってるよね」
 京本さんは周りも気にせずケラケラと笑う。こういう良い意味でフランクなところが好きなのかもしれない。
「いやぁ、私たちってどうやってこういう関係になったんだろう、ってつくづく思うんです。親子くらい歳が離れてるのにこうも気が合うもんなんですね」
「ふむふむ、なるほどねぇ。確かにそれは言えてるね。あたしも何でかわかんないもん」
 ですよねぇ、とフンフン頷くと、京本さんはまたケラケラ笑った。

  • 長編小説
  • とある〆切が迫ってるのでここをメモ代わりに使います
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