クラス活動で、クラスメイト10人の長所を匿名で紙に書いて渡してあげよう、というものがありました。
ところが、わたしは全く書くことができませんでした。
皆のいいところが見つからないわけではないんです。わたし如きが皆のことを褒めてもいいのかな、わたしに長所を書いた紙をもらっても誰も嬉しくないよね、という余計な不安が頭を過り、筆が進まなくなってしまいました。
クラスに“親友”と呼べるほど仲がいい人がおらず、広く浅くの友人ばかりだからなのかもしれません。
でもまぁ、わたしに書いてくれる人なんて一人もいないと思うから、わたしも書いてなくてもいいよね、と自分に言い聞かせていました。しかし、思いの外皆がわたしの長所を書いてくれていて、申し訳ない気持ちと、周りの人のいいところすら見つけれない自身の浅はかさに腹が立ち、泣いてしまいました。
皆に自分の長所を教えてもらいましたが、実質的には、周りを気にして考え過ぎてしまう、何でもかんでもマイナスに捉えてしまう、という短所が明け透けになっただけでした。
クラスメイト皆、楽しそうでした。わたしだけです、楽しめなかったのは。