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➁唯一性がなければ人は人ではないのか

少し話は変わるがそれとは反対に自分と全く同じ人間が存在すると考えよう。姿、細胞、思考、記憶、分子レベルまで同じの人間。少しの違いはあろうとも人間は瞬間ごとに細胞が変わるのだから1時間後の自分よりかは確実に近い自分がもう一人存在するとしよう。だがこの世に同じ人間が二人いることになるからキミ、つまりオリジナルは殺されるとする。だが、キミ(オリジナル)が死んでもキミ(コピー)は生きてる。つまり客観的に見たらキミは生きているということになる。じゃあそのキミは“同じ人”なのだろうか?姿カタチはもちろん、細胞、思考、記憶、性格まで全て同じだ。周りからは確実に“同じ人”としか見ないし、見えないだろう。だが“キミ”からしたらそれは全くの別人で“キミ”は“キミ”しかいないと思うだろう。だが人は6年で全ての細胞が変わり、人は6年で別人となるという話を聞いたことがある。6年経たなくたって細胞は変わるがもし、キミ(オリジナル)がキミ(コピー)を「それはボクではない!」というならその次の瞬間もキミはキミじゃないということになる。つまり人の唯一性なんかあてにならないということだ。だが人は唯一性がなければその人ではないのか?確かなものがなければその人ではないのか?「自分は自分しかいない」ということはないとは思う。だがそれが「代わりはいくらでもいるんだからいなくてもいい」ということにはならないとボクは思う。人は唯一性に惑わされるべきではないとわたしは信じて生きたいです。

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