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ある日私たちは。No.6

「大丈夫。大丈夫」
「ありがとう…」
やっぱり私は合っていたんだ。遥に何かあったこと。それは何であろうと彼女自身辛いものだったと思っていた。でもこれまでは気づけなかった。少し考えてから言った。
「私、君と一緒になれて良かった。私もなんていうか好かれるタイプじゃないのよ。私へ直接ってことはなかったけど陰で色々言われてたみたい」
「そうなの?知らなかった」
「私も君のことをよく知れてなかった。ごめんね」
「ううん。全然。私こそこんな暗い話してごめん」
「大丈夫だよ。私がついてる。は~あ。もう1回言うけど私、遥と友達になれて良かった。君がいなかったらどうしていたか…。学校で真面目に勉強していたかな?」
「ふふっ。そうだね。私も美咲ちゃんと友達なれて良かった~」
お互い目を見合って、ぐちゃぐちゃになった顔を笑った。
それからはたわいもない話をした。その時間は長いようで短く、短いようで長い、持って帰りたいほど宝物のような時間だった。
「ありがとう」
「ありがとう」
「そろそろ行こっか」
「うん!」

  • 小説執筆部
  • ある日私たちは。
  • ほぼ1発書きなので誤字脱字あります。ご承知を。
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