これは私が小学一年生の時のお話です。
当時私は同じ学校にいる六年生の男の子が好きでした。
好きになって、いや、人生で初めてバレンタインというものを体感しました。
当日までは母と手紙になんて書くか考えたり、何をあげるのかとか計画を立てていました。母が下書きで手紙を書いてくれて私がそれをなぞりました。あげるものとして、彼は野球少年でしたので野球ボールのクッションと市販で買ったお菓子詰めにしました。渡すときと場所は休みの日の朝九時、近くの川の橋にしました。でも渡すには予約が必要です。私は掃除の時間に来てくれていた彼に時間と場所を伝えました。
それから数日。男の子から呼び出され行ってみると、「ごめん、その日野球の試合があって」そういわれました。当時の私は何も言えず、その場を去りました。
結局、渡すことが出来ず、野球ボールのクッションは家にあります。兄にそのクッションを取られました(笑)
初めてのバレンタイン、本当にあったバレンタインの話でした。