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〜二人の秘密〜長文なので時間があるときに読んでくださると嬉しいです。

『おはよう。』
後ろから先生が挨拶をしてくれた。
「あっ先生!!おはよう!珍しいね先生から挨拶。」
『いつも君が私を見つけてくれる。』
「いつも先生が私を見つめてくれる。」
『返しにくいな。』
「えっ?そう? ごめん、ごめん。」
『今何してた?』
「別に何もしてないよ。暇。」
『そうか……。』
「何よ!!話しかけて来たと思ったら相談!?何!?」
『私はあっちの寮や他のクラスの奴らに“イジワル”しすぎか?』
私の学校ではいくつかの寮に別れている。
「う〜ん。………えっ?今さら!?そんな事!?」
『そんな事で悪かったな。』
「先生。“今更?”だよ。私達は昔から知ってる。」
先生は私の心中を探ろうと目を覗き込む。
「先生。私はね、時々嫌いになるよ。そりゃあね。でもね、私は先生の事、大好きだよ。」
先生は静かに何かを考えている。
「でもね。先生、少しやりすぎね(笑)。先生はすぐ減点するもの。皆、留年しちゃうわ。まぁそんな先生が好きなんだけどね!(笑)」
先生の求める答えにはなっていないだろうと思ったがイタズラに、でもニカッ!と笑った。

『そうか……。私はこのままでいいのだな…。』
「えっ?(笑) 先生、私の話聞いてた?(笑) 先生、直す気ないじゃん!!(笑)」
『ごめんごめん。減点は少し減らすさ。』
「いや、イジワルも減らして下さい!!」
私がそう言うと先生は笑った。
『ありがとう。君だけだ。私をちゃんと見てくれているのは。』
「先生も私を見てくれたでしょ?私は私を尊敬してくれる人を尊敬するだけよ。」
『そうだな。私と一緒だ。』
「うん、そうよ。知ってる(笑)」

『あっ、ほらチャイムが鳴ってしまうよ。早く教室に入りなさい。』
「先生、何かあったら言ってね。私も報告するから。」
『あぁ。』  「じゃ、教室行ってくるね。」
『ありがとう。』
「先生も話してくれてありがとう。」
私は手を振り笑った。
「じゃあ、またあとで。」
先生も笑って手を振り返す。

二人の秘密。
その一つは私の前だと笑う、そしてイジワルなんてしない先生の姿なんだろうなと改めて思う。

  • 長文すみません!!
  • 二人の秘密
  • 読んでくださった方ありがとうございます!
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