0

ある日私たちは。~番外編~ 【バレンタイン】

〔美咲の場合〕
今年は何を作ろうかな…。クッキー?ブラウニー?生チョコ?う~ん。…クッキーでいっか。
よし。まずは、あれだ。材料。冷蔵庫を開けると見事に揃っていた。
本を見ながら慎重に進めていく。昨年は失敗したから今年こそ。
あげるのは、パパと叔父さんとミキと桜と…。そのぐらいかな。好きな子なんていないから身内と友達にしか渡さない。
焼いている間にラッピングの準備。百均で買った、色々入ってたのを4つ。
焼けてるかな?なんて家をウロウロしている内にピーピーピーと合図がした。
ドキドキしながら開けてみた。
「おぉー。良いじゃん」
それはそれは昨年の私には程遠いできだった。上手にできたってこと。
少し冷まして1つや2つ食べてみた。見た目が良いからといって味も良いとは限らない。
「…うん。美味い」
なかなかの仕上がりで、自画自賛した。
これを袋に詰めて、明日渡すだけ。
完璧。

  • 小説執筆部
  • ある日私たちは。
  • ※これは本編の1年前の話です。次は遥。
レスを書き込む

この書き込みにレスをつけるにはログインが必要です。