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〜二人の秘密〜長文なので時間がある時に読んで下さると嬉しいです。

もうすぐバレンタインデー。 
普通は男性から女性へ贈り物をするのがノーマルなんだろうけど、ココでは違うから、私も先生に何か贈り物をしようと思う。
先生が使ってくれそうなものは何かと考える。
せっかくなら先生が持っていない物をプレゼントできたらと思い、ペンダントを手に取る。
楕円形のペンダントで中に写真を入れる事ができる。
これなら、服の下に隠す事が出来るし、先生の好きな物も入れられるから使ってくれるかもしれない。

ペンダントを手に取りレジへ向かう。
同じくバレンタインの贈り物を買いに来たであろう生徒がちらほら見える。
会計を済ませると、先生にプレゼントを渡す為、寮へと戻る。
私の学校はイベントを大切にする為、何故かクリスマスなどは外出が出来る。
あっ…。もちろん今日の外出は教師に許可を得ているが、先生には内緒で来ている。
校内へ入ると、みんな出かけているからか静まり返っていた。
私は先生が居そうな場所を巡る。
教室や先生の部屋、そんな所には居なくて、いつの日か私が腰掛けていた窓から外を眺めていた。
「先生。どうしたの?」
『あぁ……。その格好は出かけて来たんだな。おかえり。』
「うん。ただいま。」『ほら、あっち、見て。』
「あっち?」
先生の指差すほうを見てみると、そこには沢山の鳥達と見た事のないキレイな赤い、火のような鳥が一匹集っていた。
「先生、あのキレイな火の鳥は何?」
『火の鳥に見えるか?あれは不死鳥だ。』
「不死鳥ってあの、死なない鳥……だよね?」
『あぁ、そうだ。』
「何でこんな所に幻の鳥がいるの?」
『“私が魔法を使えるから”だ。魔法界では普通に存在する鳥だ。稀少だがな。』
「へぇ〜。そうなんだ…。キレイね。」
『キレイだけじゃないさ。これから、良い事か悪い事が起こる象徴だ。……私の場合は、だが。』
「あっ!そうだ!今ので思い出した。良い事にカウントされればいいけど……。はいっ!これ。」

〜すみません。長すぎるので続きます。〜

  • 毎日長文すみません。
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