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〜二人の秘密〜長文なので時間がある時に読んで下さると嬉しいです。

『何を覗いているんだ?』
ビー玉を覗き窓辺に座っていると先生が声をかけてきた。
「ビー玉、覗いてるの。上下反対に見えて面白いんだよ?」
『そこからは何が見える?』
ビー玉を通して先生を見る。
「逆さまになって、こっち見てる先生が見える。」
『私は逆さまではない。外がどう見えるのか教えてくれ。』
「そうね〜。校舎が反対になってて、海に浮かんでるみたい。まるで不思議な形の船ね。 校舎についている灯りがキレイよ。」
『楽しそうだな。』
「ビー玉を通した世界の方がキレイに見えるわ。先生も一緒に覗く?」
『ビー玉、ひとつだろう?私はいいさ。』
「先生。私、2つ持ってるよ?」
ポケットからもう一つのビー玉を取り出す。
『用意がいいんだな(笑)。』
「覗くでしょ?(笑) はいっ!」
先生は横に座ってビー玉を覗く。
『今日の君は小学生みたいだな。』
「そう?スプーンとかさ、私達が見ているものと違う景色って面白くて好きなの。」
『確かに、ビー玉の世界は面白いな。』
「でしょ?(笑)」
私は先生を見て笑う。
「少し違う視点から見ると、ずっと見てきたものも新しく見えるんだよ。」
『小学生みたいな顔して大人な事言うんだな(笑)。』
「だって小学生じゃないもん(笑)。」

私達は次のチャイムが鳴るまで、二人でビー玉を覗き込んでいた。

  • 二人の秘密
  • 今日は「割と」短いです(笑)
  • 読んで下さった方ありがとうございます!
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