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〜二人の秘密〜長文なので時間がある時に読んで下さると嬉しいです。

今日の天気予報では曇りのはずだったのに、昨日の気温よりもマイナス10度以上で、大粒の雪が降りしきっていた。
服の袖や手の中に落ちてくる雪が、体温で溶けて水へと変わる。
窓から身を乗り出していたが、寒すぎたので窓を閉めて布団に潜る。
寝転んだまま窓から空を眺める。
真っ白な世界に吸い込まれてしまいそうだ。
出たくないなと思っていた時、ノックの音が聞こえた。
「は〜い。」
返事をすると扉が開く。
『今日、寒いから外に出ないつもりだろう?』
入ってくるなり先生はそう言った。
「出たくないな〜って思ってたとこ。」
『私と雪だるま作らないか?』
「小学生じゃないんだから嫌!!!」
そう言って布団に潜ったが、すぐに布団を取られた。
「あ〜!!寒いっ!!!」
『ほら、着替えて。でないと雪合戦に変更するぞ!』
「も〜、しょうがないな〜!!!」
私はコートを羽織って外に出る。
手袋をしている先生は手を振る。
片方の手にはまだ小さな雪玉がある。
「どれくらい大きくするの?」
『できるだけ大きくする。』
私は小さな雪玉を作り雪の上で転がす。
「今日は先生、小学生みたいね。」
『あまり降らないからな。雪。』
「そうね〜。外に出てしまえば楽しいんだけどね(笑)。」
『真っ白な世界は、私の持っている濁りもキレイにしてくれる。』
「どっちかと言うと、濁りをなすりつけてるよね(笑)。」
『そうか?』
「私達は真っ白を汚してる。」
『確かにそうだ(笑)。』
「でも、それで私達は温かくなれる。今日は誘ってくれてありがとう。」
『こちらこそ。誘ったのは私だからな。ありがとう。』

私は小さな雪玉を新しく作って投げつけ、そして笑った。
その後、少し雪合戦をして、大きな雪だるまを作った。
私達は少しだけ雪の上に寝転んでいた。

  • 二人の秘密
  • 読んで下さった方ありがとうございます!
  • 長文すみません。
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