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1月1日君と一緒に No.3

私たちはずっといる。休み時間も登下校も一緒にしてるし、席替えをして席が離れてしまったけどそんなの私たちに関係ない。
ずっと音楽の話をしている。どちらかが新しいアーティストを知って紹介すると絶対に相手も好きなのだ。つまり好きなタイプが一緒。
「あのさ、私たちって友達でいいんだよね?」
ある日ここが言ってきた。
「当たり前だよ。友達。…いや親友かな?」
「えっ。親友までいっていいの?」
「もちろん。ここは私の大事な親友」
そう言うと安心したように笑った。私はそんなふっと息を抜いた顔が好きだ。
今までは私が積極的に話しかけていたけど、それから向こうも話しかけに来てくれた。それが何より嬉しかった。

土曜日。私たちは公園で待ち合わせをし、自転車で出かけた。
予定通り服を見て、お昼も一緒に食べた。
まだ時間があるのでもう1軒回ることになった。

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