0

〜二人の秘密〜長文なので時間がある時に読んで下さると嬉しいです。

最近、窓辺にいる事が多くなった私を時々、先生が気にかけて訪ねて来てくれる。
『今日の君も見つけやすいな(笑)。』
先生がニコッと笑いながら言う。
「宝物探しゲームみたいに言わないで?学校狭いんだもん(笑)。すぐ見つかっちゃうよ。」
『また何かあったか?』
「特にないよ?な〜んにもない(笑)。」
ニコッと笑った私を見て先生は隣に座る。
『何かあったんなら、私には言え。私だけでいい。ちゃんと君を受けとめてやるから。』
「ありがとう(笑)。」
『笑いながら泣いてる。』
先生はそう言って私の頬に手を伸ばし涙を拭う。
「えっ?」
笑っていたつもりだったのに、先生が変な事言うからだ。
『何かあったか?』
「何もないよ(笑)。先生が変な事言うから(笑)。」
『私のせいか?(笑) ごめんごめん(笑)。』
「でも、ありがとう先生。嬉しいよ。」
『良かった。』
先生はニコッと笑顔を見せ肩を降ろす。

本当は沢山言いたい事があるし、先生に聞いてもらいたい事もある。
でも、先生にだけは迷惑をかけたくなかった。
それに、私の事をわかってくれるだけで、気にかけてくれるだけで良かった。
私は先生がいなかったら本当に1人になってしまう。
そう思いながら先生に言った。
「先生も何かあったら言ってね?私も先生をちゃんと受けとめるから。」

ただ1人、私の事を見てくれる先生には誰にも言えない秘密がある。
その秘密を二人で分け合った私達は、お互いを見つめていた。
私も先生もたった1人だけ、理解してくれる相手がいた。
それはきっと、どの星にいる誰よりも幸せな事なのだと思う。

  • 二人の秘密
  • 読んで下さった方ありがとうございます!
  • 長文すみません。
レスを書き込む

この書き込みにレスをつけるにはログインが必要です。