話しながらいつの間にか、 行って戻ってきていた故郷。 お地蔵さまに手を合わせていた、 伸縮自在の時間が今。 懐かしい味のスープを一口。 乾いて固まった憧憬。 サボテンに水をあげていた、 きみの耳元で揺れるピラミッド。 なんてことはない。 宇宙風にさらわれ続けている。