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〜二人の秘密〜長文なので時間がある時に読んで下さると嬉しいです。

テスト週間に入った今日、教科書やノートを開いたままやる気にはなれなかった。
机に座って窓の外を眺めていると、先生が顔を覗き込んだ。
「うわぁ!びっくりした!」
『勉強、進まないのか?』
「やる気が出ないんだよね〜。」
『それなら、教えてやろうか?』
「1人よりはそっちのほうがいいかも。教えてくれる?」
『あぁ。もちろん。』

先生はノートにキレイな字を書いて説明をしてくれる。
時々色を使って、“自主勉ノート”のように完成させる。
『ここがこうなって。ここ、こうなる。わかるか?』
「わかるよ。先生の書き方わかりやすいから。このまま提出したら提出点貰えそう(笑)。」
『わかりやすいなら良かったが、提出はするなよ?私がやったとバレたら他の人にも教えなきゃいけなくなるだろう?』
「えっ?そっち??(笑)」
『どっちの「そっち?」だ?』
「これ、提出したらいけない理由が自分が面倒くさいからなのと、他の人にも教えなきゃいけなくなるっていうこと。 ん?どっちも一緒か??」
『教師として注意しない理由か?(笑)』
「そう、それ!!」
『別に自主勉強ならどうやろうが勝手だろう?私が教えたって自主勉強だ。』
「じゃあこのノート、先生に提出するよ!(笑)」
『私が私を採点する事になるじゃないか!(笑)』
「嘘、嘘(笑)このノートは秘密にしとく(笑)。」
『そうだな、二人だけの秘密だ(笑)。』
先生はニコッと笑い、立てた人差し指を口元に持ってくる。
私も真似して、人差し指を立てると先生が口を開いた。
『少しはやる気になったようで良かった。この時期のテストだ。留年するなよ?』
私は先生を見て、大きく頷いた。

  • 二人の秘密
  • 読んで下さった方ありがとうございます!
  • テストの時期ですね。
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