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1月1日君と一緒に No.6

「ただいま…」
「あ、おかえりー。さっき小春ちゃんの所から電話あって、転校するんだってね。また話そうって言ってた」
「ふうん。そうなんだ。ありがとう」
リビングには行かなかった。2階にある自分の部屋に直行した。
「はぁ~」
ため息をついて、ベッドの上でうつ伏せになった。枕に顔をうずめてああ~と叫ぶ。下に聞こえない程度に。
転校した子はたくさんいたけど、それほど仲もよくない子だった。
でも今度は違う。
大好きで大好きで、この仲は一生切れないと思っていた友達。一生一緒にいたいと思った友達。
「はぁ~」
またため息をついて、今度は仰向けになった。天井を見て、もう一度泣いた。

気がついたら電気が消されていた。寝ていたみたいだ。時計を見ると11時。
足音を立てずに1階へ降りるとサランラップがされたご飯があった。食べていいと解釈しはがし始めた。
何だか吹っ切れたみたいだ。目が腫れてるみたいだけど何だっていい。
2回目、また明後日詳しく聞いてみよう。そう思った。

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  • この後どうしよう、、。笑
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