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1月1日君と一緒に No.7

その明後日になった。
少しモヤモヤとした感情を抱きながら、学校に向かった。
ここはもう、いた。椅子にポツンと座って、私を待っていた。
「ここ」
「あぁ。おはよう」
「おはよう」
自分の荷物を机に置いて、ここの席に椅子を持って行った。向かい合う形になって目を見つめた。
「関東の方に行くの。多分夏休みの間に。あ、冬休みに延びる可能性もあるけどね」
ここは私の気持ちが分かっているかのように話し始めた。
「年に3回、夏休み・冬休み・春休みに帰ってくることは約束する。あと、週に2回以上の電話も」
「うん。私たち、親友だもん!」
「そう!親友!離れていても繋がってるよ!」
なんかマンガみたいだなと思いながら笑い合って、手を取り合った。
悲しいけれど、寂しくはない。
だって、強い絆で繋がっているんだもんね。
ここが行ってしまう前に、十二分に遊ぼうと思った。

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