1人...? あぁ―1人なのか。 誰かがいたはずの床をなぞる。 言葉は無く、思いも無く、そこには生死も無く、時間の流れない悠久が空気のように舞う。 自由を謳い、平等を詠う人(我ら)を神が嗤う。 仮初めの歌を、尊くもない歌を、枯れることを忘れてしまった花にしたくて水をあげ続ける。 ―それでもきっと、花は枯れること忘れない―